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PEG-75ラノリンとは?
「PEG-75ラノリン」はスキンケアやメイク用品にもよく配合される身近な成分です。「ラノリン」と表示されることが多く、40年以上もの使用実績のある成分になります。
PEG-ラノリンとはどのような成分なのでしょうか。
PEG-75ラノリンとは一体どんな成分?
ラノリンとは、羊毛に付着している「羊脂」を精製した成分です。高級脂肪酸とコレステロール類、アルコールやエステル類の混合物になります。
PEG-75ラノリンという名前だけ聞くと、石油由来のようなイメージがしますが、元は羊の皮脂分泌物なのです。
ラノリンはロウ(ワックス)状で、人の皮脂に近い組成を持つと言われています。
ラノリンの効果
ラノリンには主に下記の3つの効果があります。
抱水性エモリエント効果(保湿)
ラノリンは油性成分のため水に溶けることはありませんが、約2倍量の水分を吸収する働きがあります。
肌なじみがよく、皮ふの水分蒸発を防ぐことができる保湿効果に優れた成分と言えるでしょう。
肌の保湿を保つためにさまざまなスキンケア、ヘアケアに使われています。
光沢を与える
ラノリンは高い光沢作用があり、つや出しの用途 として使われています。スキンケア以外にさまざまな商品のワックス剤としても使用されている成分です。
乳化を安定させる
乳液やクリームなどのスキンケアは、水と油を乳化して作られたものです。乳化していないと水と油は分離してしまいます。
ラノリンは乳化安定性を増強することができるため、スキンケアやコスメなどの乳化安定のために使用されます。
どんな商品に配合されているか
ラノリンは皮ふ刺激が少なく、安定性が高いことから身の回りの多くのものに使われています。
口紅、マスカラ・・・光沢やつや出し、塗りやすさを与えるためにも配合されている
ファンデーション・・・保湿やつや感を出すためにベースメイクや下地に配合
乳液、クリーム・・・一般化粧品やベビー用品などの保湿剤に使われている
コンディショナー・・・保湿や乳化安定のために配合
皮革製品・・・皮製品のつや出しとして使用
クレヨン・・・ロウ物質のラノリンはクレヨンにも使用されている
ヘアワックス・・・つや出し目的のポマードやワックスにも配合
このように、普段の生活で使用する多くの商品に使われています。
特に口紅などのリップアイテムやスキンケアの保湿剤として使用される頻度が高いので、女性にはより身近な成分であると言えます。
参考資料:化粧品オンライン(ラノリン)
化粧品成分用語事典2008 中央出版 P26ラノリン